自動車ローンを滞納するとどうなる?
自動車は高額なので、一括で購入する方は少ないため一般的には自動車ローンを組んで購入するのが一般的です。
ただ自動車ローンは金額が大きいので、ローンを払っている途中で、給料が大幅に減額されてしまったり、病気やけがで働けなくなってしまい、会社を退職したというケース、会社が業績不振で倒産してしまったなどのような事情で自動車ローンの支払いが困難になることも考えられます。
そんな自動車ローンですが、事情があってローンを滞納してしまった場合にはどうなってしまうのでしょうか?
結論から言ってしまうと最終的には車が引き上げられることになります。
自動車ローンを組むと、ローン完済までは所有権がローン会社にあるというのが一般的なので、ローンを滞納してしまうと自動車がローン会社に引き上げられてしまいます。
とは言っても一回のローン滞納でいきなり自動車が引き上げられるというわけではなく、催促書や電話による督促などを経て、滞納から2カ月〜3カ月くらいで引き上げられると思ったほうがいいです。
では自動車ローンを払えない場合にはどうすればいいのでしょうか?
自動車ローンは債務整理をすることでローンを減額できる!
自動車ローンを返済できない状況になってしまった場合には債務整理を利用することで自動車ローンを減額することができます。
自動車ローンに関しては任に整理、個人再生、自己破産と全ての債務整理方法で減額したり、返済義務を免除することができます。
人によって借金額や収入額が違ってくるので一概にどの債務整理方法が良いのかということは言えませんが、一番利用しやすいのは任意整理だと思います。
任意整理とは
任意整理は弁護士や司法書士に手続きを依頼して、債権者と交渉することによってローンの利息や、毎月の返済額を軽くしてもらうという債務整理方法になります。自動車ローンの場合だとローン会社が交渉相手になります。
任意整理は他の債務整理方法と比べてデメリットが小さいという特徴があり、債務整理の対象を選べるということもあり、自動車ローンだけにターゲットを絞って債務整理することもできます。
また、持ち家などの資産を売却せずに残せるため、債務整理による負担があまり家庭に影響しないというのも特徴です。
参照:任意整理の詳細情報
個人再生とは
個人再生は任意整理とは違い裁判所で手続する債務整理方法で、手続き方法が複雑なので任意整理よりも手続き期間が長くかかる債務整理方法になります。
個人再生は任意整理よりも借金の減額幅が大きい債務整理方法で、自動車ローンの利息だけでなく元本もしっかりと減額することができるので、かなりの額の借金を減らせることができます。
ただ債務整理対象を選ぶことはできないので、自動車ローン以外の借金もまとめて整理されてしまいます。
しかし住宅ローン特則を利用すれば住宅ローンはそのまま残すことができるので、持ち家を売却することなく借金を整理できるというメリットがあります。
参照:個人再生の詳細情報
自己破産とは
自己破産は債務整理手続きの中でも有名な手続き方法なので、債務整理=自己破産と思っていた人も結構多いようです。
しかし実際には自己破産は債務整理手続きの中の一つにすぎず、自動車ローンを減額するのには若干利用しにくい債務整理方法だと思います。
自己破産は裁判所で手続する方法で、裁判所から免責を認められることによって、借金返済の義務がなくなるという手続き方法です。
ただ自己破産すると全ての借金に効果が及んでしまい、自己破産すると高額資産は没収されてしまうので、持ち家なども売却されることになります。
そのため自己破産すると生活環境が大きく変わってしまう可能性があるということは知っておきましょう。
参照:自己破産の詳細情報
自動車ローンを債務整理すると愛車は没収?
自動車ローンを債務整理する前に知っておきたいのが、自動車ローンを債務整理手続きで減額するとローン購入した愛車が没収されてしまうということです。
自動車ローンはほとんどの契約でローンを完済するまでは車の所有権はローン会社にあることが一般的なので、債務整理で自動車ローンを減額したりすると、ローンを完済できないということになるので多くのケースで車がローン会社によって回収されることになります。
自動車ローンを滞納しても愛車は没収されてしまいますが、自動車ローンを債務整理の対象してしまった場合でも愛車が没収されてしまうということです。
契約通りローンが完済されてないわけなので、自動車を没収されてしまうのは仕方のないことだと思います。
では債務整理を利用したいけど、自動車ローンを支払っている最中の愛車をそのまま残しておきたいという場合にはどうすればいいのでしょうか?
愛車を残して自動車ローン返済するなら任意整理!
債務整理をしながら自動車ローンが残っている愛車の残すためには、自動車ローンを債務整理しないことが重要になってきます。
自動車ローンを債務整理対象にせずに、借金の負担を減額するという事なら、任意整理が利用候補になってきます。
任意整理は債務整理する借金の対象を選ぶことができるので、自動車ローン以外の借金を整理対象にして返済負担を軽くして、軽くなった余力で自動車ローンを返済していくという方法が考えられます。
このように自動車ローン以外の借金を整理することで、他の借金の負担を軽くしておけば、その分を自動車ローンの返済に回すことができるので、自動車ローンが残っている愛車を残して債務整理することができるということです。
ただ任意整理は借金を大幅に減額できるという債務整理方法ではないので、無職になってしまい収入が全くないという状況だと利用は難しいです。
個人再生や自己破産だと愛車は手元に残せない!
任意整理なら自動車ローンが残っている愛車をそのまま手元に残せる可能性がありますが、個人再生や自己破産だと愛車を手元に残しておくことは難しいです。
個人再生や自己破産は任意整理とは違って、債務整理の対象をこちらで選べるという債務整理方法ではなく、基本的に全ての借金が債務整理対象になってしまうので、自動車ローンだけを除外して債務整理するということはできないです。
自動車ローンが債務整理対象になってしまえばローンを完済することはできないので、愛車はローン会社に引き上げられることになります。
個人再生や自己破産は借金の減額幅が大きい手続き方法なので、都合よくローン返済中の自動車まで残せないというのは仕方のないことだと思います。
そのため愛車を手元に残したままで借金返済の負担を軽くしたい場合には任意整理を検討しましょう。
債務整理後に自動車ローンを組むことはできる?
任意整理以外の債務整理方法を利用すると自動車ローンが整理されてしまい愛車を残すことができないということはわかったと思いますが、そらなら債務整理後に新たに自動車ローンを組むということは可能なのでしょうか?
結論を言ってしまうと、一定期間が経過すれば債務整理後に自動車ローンを組むことは可能です。
利用する債務整理方法などによって異なってきますが、債務整理後5年から10年くらい経過すれば自動車ローンを組むことができます。
債務整理後は信用情報がブラックリストに登録されてしまい、債務整理で借金整理したことが信用情報機関を通じて各金融機関に共有されてしまうので、5年から10年くらいはローンを組むことができないです。
とはいってもローンを組めないのはあくまで本人だけなので、どうしても自動車が必要という場合には、妻名義などでローンを組むことができたりします。
まとめ
自動車ローンを払えない状況になってしまった場合には、債務整理を利用することで返済負担を軽くすることができますが、自動車ローンそのものを債務整理の対象にして減額してしまうと、ローン会社に愛車を引き上げられてしまいます。
個人再生や自己破産だと自動車ローンが債務整理対象になってしまうので、愛車を手元に残しておくことは難しいですが、任意整理なら自動車ローン以外の借金を整理して、自動車ローンはそのまま支払うという方法にすることで愛車を手元に残すことができます。
債務整理に関しては借金額や収入状況によって最適な手続き方法は違ってくるので、債務整理を検討しているならまずは司法書士や弁護士などの専門家に相談するといいです。
当サイトでは借金問題や債務整理に関する無料相談を行っている弁護士や司法書士をまとめているので参考になると思います。
メールや電話で無料相談することができる弁護士や司法書士を載せているので、まずは気軽にメールや電話で無料相談してみてはどうでしょうか。
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