遅延損害金(延滞利息)が増えると借金返済が困難になる
遅延損害金(延滞利息)は借金した経験があるなら何となく理解している方も多いと思いますが、遅延損害金は簡単に説明すると借金返済が遅れていることに対する罰金のようなものです。
そのため借金返済が遅れるとその分だけ遅延損害金が増えていくことになるので、借金返済の負担がどんどん重くなっていきます。こういった仕組みがあるからこそ、借金を期限内に返済しようと思うわけです。
遅延損害金がなかったら借金返済が遅れたとしても、わかりやすい罰則がないことになるので、現在よりも借金を滞納する方は多いかもしれないです。
ただ遅延損害金が増えてしまって、借金返済すること自体が難しくなってしまい、借金の利息を支払うのが精一杯で元本を返済できないという状況まで追い込まれてしまったという方も珍しくないです。
そこで遅延損害金(延滞利息)で借金返済が難しい状況になってしまった場合にどうすればいいのかをここでは分かりやすく説明しようと思います。
遅延損害金(延滞利息)とは何?
遅延損害金(延滞利息)について意外としっかりと理解してないという方は多いです。
上記で借金を期限内に支払わないことによる罰金のようなものだと説明していますが、そもそも普通の借金とどのような違いがって、利率や上限があるのかということも知らない方が多いと思います。
そこで遅延損害金(延滞利息)の返済方法について説明する前に遅延損害金(延滞利息)とはどのようなものなのかを簡単に説明しようと思います。
借金の利息と遅延損害金の違いとは?
一般的な借金の利息と遅延損害金を混同してしまっている方は結構多いです。しかし一般的な借金の利息と遅延損害金は全く別のものだと理解しておいた方がいいです。
一般的な借金の利息は返済期日までに発生する利息の事で、返済期日を過ぎてから発生するのが遅延損害金になります。つまり遅延損害金は返済期日までに借金を返済すれば発生しない利息ということになります。そのため遅延損害金は罰金的な意味合いが強い利息だと説明しているのです。
遅延損害金は返済期日までに支払えば発生しないですが、一日でも返済期日から遅れると返済期日の翌日から遅延損害金は発生することになります。
遅延損害金は滞納期間が長くなると増え続ける
遅延損害金は借金返済が遅れると1日ごとに増えていくので、滞納期間が長くなるととんでもない金額になってしまう可能性があります。
遅延損害金の利率はあらかじめ契約書で合意した内容で決まっていると思うので、その人の契約内容によって利率は違ってきます。
ただ遅延損害金は利率は無制限というわけではなく、上限金利は利率年20%になっています。契約書で何も決められてない場合は民法で原則「元本に対して5%」になっていますが、一般的な金融業者なら契約でしっかりと遅延損害金に関しても取り決めがされていると思います。
遅延損害金に時効は適用される?
遅延損害金の金額がとんでもない額になってしまって、利息や借金額の多さから返済することが難しいと思った場合に、時効を利用することを考える方もいると思います。
ずっと放置している借金があって、借金額がとんでもないことになっているが、かなり年数が経過しているので「もしかしたらあと少しで時効では?」という借金もあるのではないでしょうか。
結論を言ってしまうと遅延損害金にも時効があります。基本的に貸金に関する時効は「最後の取引から5年間」という時効期間が決まっているので、回資金が時効によって請求権がなくなってしまったら、遅延損害金も支払い義務から逃れることができるということです。
5年ならそこまで長い期間ではないのでは?と思う方がいると思いますが、時効は債権者がやろうと思えば時効中断や時効ストップをすることができるので、一般的には5年間待って簡単に時効が成立することはないです。
簡単に時効が成立したら借金問題で悩む人もいないので、時効を目的にした借金整理は現実的ではないと思ったほうがいいです。
遅延損害金(延滞利息)は債務整理で免除・減額は可能?
遅延損害金(延滞利息)の金額が大きく膨らんでしまって返済の見込みがない場合にはどうすればいいのでしょうか?
友人や親、親戚などからお金を借りるという方法もありますが、自分の近しい人からお金を借りて返済できなくなってしまうと金銭問題だけでなく、人間関係にも問題が生じることになるので、できるだけ独力で問題を解決したほうがいいです。
では独力で遅延損害金(延滞利息)による借金問題を可決するにはどうすればいいのかということですが、結論を言ってしまうと債務整理を検討するのが一番現実的だと思います。
債務整理は法的に借金返済の負担を軽くするという手続き方法で、債務整理には任意整理・個人再生・自己破産という手続き方法があり、それぞれ遅延損害金(延滞利息)による返済負担を軽くすることができます。
下記でそれぞれの債務整理方法について解説しているので参考にしてください。
任意整理
遅延損害金が主な原因で借金返済の負担が大きいと感じているなら任意整理は一番の利用候補になる債務整理方法になると思います。
任意整理は債務者が債権者と交渉して、借金の利息を免除してもらったり、毎月の返済額を小さくしてもらうなど借金返済の条件を変えてもらって返済負担を軽くしてもらうという債務整理方法です。
基本的に交渉は依頼した弁護士や司法書士が行うことになるので、任意整理自体はほとんど弁護士や司法書士がやってくれるので手続き面に関する心配はないです。
依頼料金も裁判所で手続する債務整理方法ではないので、個人再生や自己破産と比べると比較的安く利用できるというメリットがあるので利用しやすいです。何よりも利息を免除することができるというのが遅延損害金で困っている立場としては大きなメリットだと思います。
参照:任意整理とは
個人再生
個人再生は裁判所で手続する債務整理方法で、再生計画案を元に借金返済していくという債務整理方法で、任意整理と比べると費用も手続き時間もかかりまますが、借金を利息を含めた元本からがっつりと減額することができるので、任意整理よりも圧倒的に借金返済の負担を軽くできます。
個人再生を利用すれば当然ですが、遅延損害金で膨らんだ借金の負担も大幅に減額することができるので、どちらかというと借金額が大きい方向けの債務整理方法という感じでしょうかね。
裁判所で手続するので依頼費用は自己破産と同じくらい必要になってきますが、自己破産と違って住宅ローン特則を利用すれば持ち家を残せる可能性がありますし、自動車をもローンを払い終わっていれば残せます。
そういった意味では自己破産ほどデメリットが高くないので利用しやすい手続き方法かもしれないですね。
参照:個人再生とは
自己破産
自己破産は債務整理手続きの中でも最強の債務整理方法で、裁判所から免責を得ることができれば、遅延損害金を含めた借金の返済義務が免除されます。つまり事実上借金がゼロになるということです。
借金問題を抱えている方からすると、借金返済の必要がなくなるというのは非常に魅力的な手続きだと思います。昔は夜逃げで借金から逃れたりしていましたが、現代では弁護士に自己破産手続きをしてもらえば、合法的に借金をゼロにすることができます。
自己破産は非常に強力な債務整理方法ですが、持ち家や自動車などの高額資産を没収されてしまうなど生活への影響も大きいので注意が必要です。
とはいっても借金額が大きくて、遅延損害金が発生してしまい完済できる見込みがないなら最終手段として活用すべき債務整理方法だと思います。
参照:自己破産とは
まとめ
遅延損害金は借金を滞納するとどんどん増えていってしまい、最初はそこまで大きな金額ではなかったとしても、月日が過ぎていくとかなりの金額になってしまっている可能性があります。
実際に遅延損害金が膨らみすぎてしまった結果、借金返済できなくなってしまってどうしようもなくなってしまったという事例は数多くあります。
遅延損害金によって借金負担が重くなってしまって返済することが難しくなってしまった場合には、できるだけ早めに債務整理に関する無料相談を行っている弁護士事務所や司法書士事務所に相談するといいと思います。
債務整理案件に強い法律事務所は色々な借金問題を解決してきているので、遅延損害金で借金返済できないという事例もこれまで経験してきていると思います。
そのためまずは無料相談を利用して話を聞くだけでも参考になると思います。当サイトではメールや電話で無料相談可能な弁護士や司法書士を載せているので参考にしてください。
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